皆様の援助先 2021年7月

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、今回の申請については一同介してのミーティングにおいてではなくメールにて審議を行った。
審議期間  2021年7月


申請1 ボリビア  シスター川下

オガール・サン・ホセ養護施設 

 

2020~2021年度もJOMASの支援のおかげでこの施設を運営することができた。とりわけ、パンデミックの嵐の中を小さな命を守り抜いたことをお伝えできることは喜びである。また2人の学生はバーチャルクラスを受講することによってカレッジの過程を終了し、新たな学生たちが技術課程を勉強している。

 

今年度も昨年と同様の支援をお願いしたい。

 

サンタクルス市の知的身体的障害を持つ人々のための施設。献身的にこの事業に取り組まれた元修道士の名前をとって「オガール・サン・ホセ アリリオ・エナオ」と名付けられている。

 

現在は身体的・知的・感覚的な障害を持つ48名の子供が在籍している。(うち33人はここに居住し、15名はデイセンタープログラムに参加している。)彼らは基本的生活に必要な食品、衣服、住居、学校教育、や理学療法などを受けている。一部の専門家はボランティア(無給)でサービスを提供し、メンテナンス、キッチン・クリーニング・ランドリーといったサービス、また保育スタッフは有償である。

 

決定:

1.専門職員への謝礼

 小児科医(1) 心理療法士(1) 理学療法士(1) 作業療法士(1)看護師(2)

2.医薬品、栄養補助食品、および診察 


申請2 ボリビア  シスター川下

オガール・テレサ・デ・ロス・アンデス 

 

親愛なる皆様のご支援のおかげで、障害のある子ども・大人のケアをすることができることを感謝する。今年度も99名の収容者のために引き続きご支援をお願いしたい。

 

現在の状況:

TERESA DE LOS ANDE施設は、肉体的および精神的障害を持つ99名の入院患者を受け入れ、入所理由の90%が放置の状況にあり、250人の子供たちが、施設内にある特殊学校で勉学に励んでいる。保育園の子供25人、一般医学、小児科、歯科、栄養学の分野における外来ケア500人以上。

 

施設は5つのエリア(パビリオン)と病院に分かれている。

 

サンフランシスコ・パビリオン.-現在、20歳から46歳までの男女、24人の青少年と大人がおり、身体的および精神的障害の程度は、軽度の障害、または既存の後遺症のある人々を指し、日常生活の活動の一部は、自立している。

 

サン カミロ パビリオン.- 19〜47歳の男女、19人の大人がおり、重度の多重障害、または後遺症のある人を受け入れる。ケアのために介助を必要とする、自力での日常生活は不可能である。

 

テレサ・デ・カルカタ パビリオン.- 11歳から40歳までの16名の子供(若者)の多重障害を持ち、要介助者。

 

サンホルヘ パビリオン.- 19歳から43歳までの15名の若者と大人、重度の知的障害を持つ人々、精神、人格、行動の障害をもたらす心理社会的障害の人々。

 

サン フアン デ ディオス パビリオン.- 21歳から56歳までの15人の若者と大人。聴力障害および/またはより大きな程度の聴力障害があり、中程度の知的障害を有する人々。失明や低視力、難聴や聴力障害のある人。

 

病院. -身体的、精神的、知的および/または感覚的な長期または永続的な治療を必要とする障碍者で、13歳から25歳までの10人がいる。

 

保健省の障害者登録(Siprunpcd)によると、ボリビアでは2019年までに95,884人が登録されている。そのうち、45%が女性、55%が男性である。

また、51%が重度の障害、28%が中度、15%が最重度、6%が軽度の障害となっている。

38%の障害者は身体的障害、29%は知的障害、15%が知的身体的障害者である。

世界の他の国同様、法律上障害者の権利は確保されているとはいえ、ボリビアでの障害者への経済的、文化的差別は大きい。

特に栄養、薬剤などを必要とする障害者たちに十分な補給、また飲食や嚥下困難な障害者たちへの気配り、保護はより一層必要とされる。

当プロジェクトは、入所中の99名の障害者たちの生活の質を向上させることを目的としている。入所者の中には25年以上在所している人もいる。

99名の障害のある入所者は皆、(家族や社会から)放棄された人々で、56人がこの施設で働いている。

 

決定:

内訳:1.年間の医薬品代 2.栄養補給食品代 3.専門職への給料


申請3 フィリピン  佐藤宝倉神父

アシジの聖フランシス・デフセンターへの2021年度支援

 

当団体はフィリピン国内における聾教育の向上を目指し、聾啞者教師及びフィリピン手話インストラクターの養成、手話通訳者及び聾教育に携わる聴者教師の養成、さらに、特に教育機会に恵まれない地域に養成された会員を派遣している。

 

デフセンターには、JOMASは継続支援をしている。例年はA.職業訓練の補てん、B.奨学金、の2項目の支援を申請していた。2020年度はAの職業訓練の助成を申請する予定であったが、調査の結果、生徒たちの実家がコロナ禍による失業、収入減により登校するのが困難となった為、職業訓練の補てんではなく、食費や交通費の助成を申請した。

 

2021年度はZoom等、さまざまな方法での訓練再開が可能となった為、例年のように、センターで学んだ生徒の生活力をつける為の職業訓練の為に助成金を申請する。

 

決定:

1.センターで学ぶ生徒たちの職業訓練支援

目的:CKC付属高校を卒業しても聾者の就職先が限られるため、職業訓練を受けて働き先の選択肢や自宅でも収入を得られる技術を身につけるため。

内訳:パソコンの操作指導、伝統織物の年間の講師料

 

2.カルパヨグ市ろうあ者に対する奨学金2021年度分

2021年度の奨学生の人数と内容、予想される被支援者(ろうあ者):

 小・中学生 20名(ろうあ者 カルパヨグ市)

 高校生 15名(ろうあ者 カルパヨグ市)

以上35名の奨学金が必要となる見通しである。

・就学援助金を受けている学生には、学費及び学用品のみならず必要に応じて交通費が支給され、経済的理由によっては制服や昼食などの給付もある。(昨年の申請額を参考にしている)

・小・中学生としているのは、フィリピンは2019年以降学年制度が変わり、例えば9年生といったアメリカ型の制度から日本の6・3・3制度に変更の過程にあるため、小・中学生の総数とした。

 

ホームページの紹介:http://psfadc.blogspot.com/


申請4 カンボジア  JLMM

カンボジア プノンペン市郊外貧困地域における緊急食糧支援 (コロナ対応) 

 

首都プノンペン市内の全てのゴミが集積・廃棄されていたステンミエンチャイ地区において、JLMMはゴミ収拾によって生計をたてている生活困窮家庭の、特に子どもたちとお母さんたちとの関わりを継続している。

 

子どもの識字教育・衛生教育、母親を対象とした栄養改善セミナーの実施、女性の収入創出などの支援活動を実施し、そのうち子どもの給食活動および女性の収入創出に関してはJOMASの援助のもと実施してきた。

 

しかし、2019年の12月以降、全世界を襲った新型コロナ感染により、カンボジアでは2020年4月以降、政府によりすべての教育機関が休校となる措置が取られ、縫製工場など人が多く集まる職場も業務休止となった。それらの制限は、感染状況によって強化と緩和を繰り替えてしてきたが、2021年3月以降、新規感染者が激増したことを受け、プノンペン市内がロックダウンするなど、現在、より厳しい制約が続いている。

 

そのような中、2020年3月下旬まで現地で活動を行っていた2名のJLMM派遣者は、感染予防対策のため緊急帰国を余儀なくされた。2020年4月以降は現地スタッフ3名のみで活動を継続している。活動の調整、運営については、日本JLMM本部事務局、JLMM元派遣者とJLMMカンボジアをオンラインでつなぎ、定期的な会議によって行っている。

 

2020年4月以降の教育機関の休止という政府の措置に伴い、JLMMカンボジアの活動もすべて休止したが、近隣住民の方々からの再開の要望が強く、6月から識字教室「子どもの家」のみ、3密を避けマスクを着用するなど感染防止対策を施し、規模を縮小した形で活動を再開した。また、コロナ禍における新たな問題として、生活困窮世帯の生活状況の悪化が顕著になった。ごみの収集により生計を立てている生活困窮世帯では、当団体はじめ、地域の支援団体の識字教室が休止となったことにより、その際に提供されていた給食が受けられなくなるなど、子ども達の栄養不足が課題となっている。

 

また、休校が続き、子どもたちが家にいることで支出が増え、家計がひっ迫し、今まで以上に貧困の状況が深刻である。さらに、ゴミの買い取り価格が下がる、縫製工場が休止となり雇止めになるなどの影響もあり、収入が激減し、ますます生活が困窮している家庭が増えている。最近では、ロックダウンにより、ごみ集積場へ通うこともできなくなり、一切の収入が途絶えてしまっている世帯も少なくない。

 

JLMMでは、そうした現状を受け、JOMASはじめ複数の団体からの助成により、コロナ禍で生計をたてることが困難な家庭165世帯を対象に、月に1度、食料などの物資の緊急援助を実施してきた。工場の休止やロックダウンで収入手段であるごみ集積場に通えなくなった生活困窮世帯にとっては、この食糧支援は、唯一の助けである。支援を受けている世帯からは、「収入が断たれ生活が苦しい中で、JLMMによる物資支援は非常にありがたい」、「心を寄せてくれる日本に方に感謝したい」などの言葉が寄せられており、現地のニーズに応える活動となっている。

 

昨年度は、この食糧支援を緊急的な措置とし、感染状況や行政の方針、対象地域の家庭の生活状況が改善された場合は、物資支援を打ち切り、通常の活動を再開する計画でいたが、現状では、少なくとも今年度中の状況の改善は見込めないと考える。むしろ1年以上に及ぶ自粛生活の中で、生活困窮世帯の現状は深刻度を増し、援助を求める世帯は増え続けており、食糧支援の必要性が増している。そこで2021年度も、引き続きコロナ禍で生計をたてることが困難な家庭を対象に、食料などの物資の緊急援助を行いたい。

 

〇事業実施計画

①コロナ禍による生活困窮家庭165世帯を対象に、米、魚の缶詰、魚醤、食用油、調味料、石鹸などをパックにした「食糧パック」を配布する。

②「子どもの家」の識字・衛生教育活動に参加する子どもたちに除菌ジェルを設置し、マスクを配布することで、コロナウィルス感染を予防する。

 

決定:

1.食糧パック(165世帯分、12ヵ月)および識字教室用コロナ予防備品購入費

2.スタッフ給与


申請5 フィリピン  シスター景山

貧しい山岳地域Far Flung の青少年の為の宿泊所の改築 

 

ネグロス島バコロド市からバスで1時間いったところにあるDon Salvador Benedictoは山岳地域で、善きサマリア人修道会とOur Lady of the Miraculous Medal Parish とが1996年より共同で活動をしているところである。シスター景山は最初にこの地で教区の手伝いを始めた一人である。ここでは地域の貧しい青少年たちに給食プログラムがあり、また遠いエリアから来る貧しい若者たちの為にセミナーを開催している教区を手助けしている。

 

このセミナーに参加している大半は遠方から来る大変貧しい者たちであるため、シスターたちは教区と共にセミナーやセッションを受ける若者たちが数日間宿泊したり多目的に使える建物が必要と考えた。ありがたいことにこの施設は1997年に完成した。

 

昨年、シスターLeonie、同僚のシスターDonnaがこの教区でのセミナーと教育プログラムの手伝いを行ったところ、穏やかで静かな環境でセミナーには適したところではあるものの、高い木の中にある小さな古い建物は、もはや宿泊施設として適さず、ごく少人数の食事しか賄うことができなくなったことを痛感した。

 

多目的施設は完成から20年間若者や若い大人たちの為に活用されてきた。しかし簡易材で出来ているため、これまでに教区は何度も改修を加えてきた。

一方でセミナーに参加したいとやってくる若者たちは増加し続けている。

このため、30人前後が使用できる少し広く丈夫な建物への改築が必要とされている。

その改築費用にご支援いただきたい。

 

決定:貧しい青少年のための宿泊所改築支援

内訳:コンクリート等建築資材 配管工事 電気工事、台所、洗面所、休憩室 各所タイル工仕切り等 扉と窓 労働賃金

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