皆様の援助先 2020年11月

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、今回の申請については一同介してのミーティングにおいてではなくメールにて審議を行った。
審議期間  2020年11月

 

申請1 カンボジア  シスター橋本

 

カンボジアではコロナウィルス感染問題はほかの国々に比べ感染者数は少ないといえるが、流行の初期から休校が続いてきた。やっと9月7日に幼稚園、小学校の休園休校が部分的解除となり、園児や小学生の懐かしい姿に元気をもらっている。

 

2019年4月、2020年4月に続き、時期は早いが、2021年度の読書推進活動の援助をお願いしたい。

 

1.2005年、修道院の庭と3村で始めた『アンチェ教室』(折り紙、英会話、本を読む、週1回2時間の集い)は、現在7村の読書室での読書推進となった。幼児、児童、中高生が色塗り、お絵かき、2・3のゲームを楽しんだり本を読んだりしている。カンボジアではここ数年教育改革が進んでいるが、美術等のカリキュラムはまだ徹底していない。子供たちは色塗りやお絵かきが好きで、この段階を卒業すると、静かに本を読み始める子が多くなった。チョアンカチアン村では小中高校が隣接しているため、中高生に本を貸し出ししている。一人の生徒が読んでは横滑りをするため、中高生対象の本は書棚に戻ることが少なく、一番たくさんそろえてはいるものの、巡回するたびにスタッフに、「この本はどうなっている?」と尋ねてくる。読書室ができ始めたころはボランティアで子供たちの世話や管理を頼んでいたが、それが出来なくなり、幼稚園の先生、若い主婦や未亡人に管理監督を頼んでいる。子供たちが一番入室できる時間帯で1日3時間、週5日開室している。スタッフにはこれまである団体に援助を依頼し、付き35ドルを謝礼として渡してきたが、10年経った今年、その援助が打ち切られ、困っている。

 

2.私たちが奉仕しているプノンペン教区には9つの小教区がある。幼きイエズス修道会はタケオ小教区とカンポート小教区とに所属している。両小教区にはそれぞれ5つの教会がある。大半はまだ貧しい村の中の教会である。この度、司教様と主任神父様から、まだ教会は無いタケオ州タケオ町の郊外の小さな貧しい田舎町に本をそろえるように、という依頼を受けた。私たちが2005年に村での読書推進『アンチェ教室』を始めたころと同じような状態で、まず50冊の本を揃え、箱に保管し、集会ごとに現場に持ってきて子供たちが撰んで本を読む、つまり『アンチェ教室』形式で読書推進を始めることとした。20分ほど離れたコンポンアンパルとコッオンダエという二つのコミュニティで開始した。それぞれ幼稚園の先生と高校1年生の女子青年がボランティアで子供たちの世話をしてくれている。そこで、二人のスタッフに学用品代として月5ドルのお礼をしたい、と考えている。

 

さらに、2つのコミュニティに通ってきている20人前後の子供たちを対象に、年に1回、動物園や海水浴への遠足の機会を与えたい、と思っている。これは生きた読書遠足、と考えている。

 

決定:上記の2021年度の活動推進のための資金援助を行う。

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