皆様の援助先 2018年7月

申請1 ハイチ シスター小森

昨年11月井戸の試掘の費用を支援し、その後数回にわたって報告を頂いたハイチ からの新たな申請

ハイチでの井戸掘りの追加分と発電のための費用

 

昨年試掘を依頼した井戸掘り業者は、契約書を取り交わしたにもかかわらず、途中で岩にぶつかったため少しの水が出たところで掘削を途中で放棄した。彼らは岩を砕く機材を持っていなかった、ということが後に判明した。幸い契約した費用の半分しか支払っていなかったのだが、その後連絡がとれない。ハイチの業者であるため、神父さまが警察にも掛け合ったが結局らちが明かないままとなった。

そのため、ドミニカの業者を探し、ようやく1社見つかり、ハイチまで出向いてもらい機械を使って調査をしてもらった。その結果、掘りかけの現在の井戸はこのまま掘っても十分な水量が期待できず、教会の入り口近くの新たな場所に掘る必要がある、という結論となった。そこにも岩があるそうだが、その下には十分な水量があるとのこと、またその業者はハイチで20か所近くの井戸掘りの経験があること、また岩を砕く機械を持っていると言っている。(シスターも警戒して確認を重ねたが、ヨハネ会のシスター方の井戸を掘った業者で、そのヨハネ会からの紹介なので信用できると思っている。)JOMASには既に援助をしていただきながら、さらにお願いをするのは心苦しいのだが、あの地域には井戸が必要であり、地域の人々も井戸ができるのを本当に待望しているので、再度お願いしたい。

 

決定:新たな井戸掘りと発電のための工事費用


申請2  チャド シスター平

チャド在住で一時帰国中のシスター平から次の2件の申請(内1件は支援金使用目的変更希望)が出された。

「ギダリ幼稚園建設計画」による支援金の用途変更希望

 

2015年5月の例会でシスター松山を通じて支援が承認された「ギダリ幼稚園建設」計画の支援が、現地予定地に於ける行政と住民の摩擦による影響、ならびに申請責任者のシスター松山のご病気の為の延期、さらに今年度、幼きイエズス会のギダリ修道院の閉鎖の為に計画そのものを中止することとなった。 したがって、既に支払われている援助金の用途変更を次のようにお願いしたい。

  1. ナザレト寮 「トイレとシャワー棟建設」
  2. ライに於ける小教区のソーラパネル設置   a) 会議部(会議室、ホール、宿泊設備)   b) 図書館
    c) ソーラーパネル1年分の管理費

●2013年以来ライに派遣されておられるシスター泉からの手紙。
上記a)の「会議部」というのは会議室とホール、さらに60人程度が宿泊できる設備がある。町中に沢山の人が宿泊できる設備が少ないため、国連やNGOなどの組織・団体、地域の自治体なども会議や研修会に活用している場所。この5年間に電子機器の使用頻度が格段に増えたため、自家発電機だけでは賄いきれない。また暑いため、空調機器を設置したいが構造的にエアコンは設置できないので扇風機をまわしたい。

図書館も同様で、開館は午後3時から6時、その間に電灯はつけない。せめて電灯をつけたいが、それらの電気を賄うためにソーラーパネルを設置したい。電灯がつけば、読書する人、勉強する子供たちの役にたてる。また、半年間続く乾季には設置するパネルに埃がたまって出力を下げるため、週に一度パネルの埃を落とすという管理作業が必要。

 

決定: 既に支払われた支援金の使用目的変更を認める。


申請3 ボリビア シスター小林

本年度よりボリビア・コチャバンバのヴィンセンテ・カニャス・センターで障害児(者)の支援活動などを手伝われるシスター小林宏子からの申請。

2018年度「障害児(者)統合教育」プロジェクト継続・推進への資金援助

 

このプロジェクトはコチャバンバ市南部の“バジェ・エルモソ”で、当初はオランダの支援団体でボリビアの障害者支援を行っているリリアン・フォン基金の支援を中心にスペインの篤志家・NPO等の資金を受けて始められたプロジェクトである。

当市はボリビアでは第3、4位とも言われる大都市で市内は北部と南部とに分けられる。北部は官公庁、公共施設、商業施設、大学などの教育施設が存立する発展地域であるのに対し、南部は開発に出遅れた地域で、外部(他市町村)からの移住者が次々と居住し始め拡大していった地域である。そのため公水道の設備は無く、各家庭で貯水タンクを用意し、水を購入しなければならないような生活をしている。
コチャバンバは乾燥した気候で、特に冬季は雨がほとんど降らないため、生活の基本となる水道設備の不備は衛生上・医療上の問題を引き起こす原因となっている。
またボリビア全体が国連の調査でも指摘されているとおり暴力多発国であり、女性・子供・若者・高齢者・障害者といった社会的弱者が暴力の犠牲となる危険性の高い国である。
さらにボリビアでは一つの小学校の校舎を午前・午後・夜間と三交代で別の学校組織が使用するため、小学校は午前か午後だけに学校の授業に通っている。従って、子供たちは授業の無い時間は家庭か「通り」で過ごすことになり、大人の暴力や誘拐の対象となる。特にヴィセンテ・カニャス・センターがある南部“バジェ・エルモソ”地区は貧困地域であり、保護者たる大人が日中は働きに出ていることが多いため子供たちだけで家庭に放置されることもしばしばみられる。そのため、食事も与えられない場合もあり、センターでの給食(昼食とおやつ)が重要な栄養補給の場となる場合が多い。さらに「通り」には野良犬・飼い犬双方の放し飼いの犬が多く、犬に噛まれる率も多く、狂犬病を発症する可能性も高い。
また一人家庭の率も高く(父親が失踪・刑務所に服役中・外国や他の都市に出稼ぎに行っている・事故死や病死等)ヴィセンテ・カニャス・センターに通ってくる子供たちの家庭環境は様々である。

これらの理由からヴィセンテ・カニャス・センターでの教育活動の継続は“バジェ・エルモソ”地区の子供たちの生命維持と安全確保、さらに子供たちの保護者である大人たちの生活改善、教育環境の向上を図るうえで緊急性と必要性が大いに認められる活動である。 更に社会的偏見の対象とされ、家庭内に隠されてきた障害児童・生徒の教育と治療、リハビリテーションの機会として、さらにその親たちの教育と親同士の連帯の絆の形成、学校教育や社会活動への統合の機会を提供し、促進するうえで、その社会的効果が大いに認められるものである。

JOMASにはこの施設を利用する障害児・生徒とその親たちが学校・社会に参加していくための統合教育活動のための資金援助をお願いしたい。

このプロジェクトに昨年度まで協力支援してくれていたドイツのイエズス会系の団体から2018年度以降の支援についての打ち切りの知らせが入り、今年度の運営資金に大きな不足が生じ、プロジェクトの継続に困難が生じている。
プロジェクトの最終責任者は社会法人「クラマンテ」理事長であるダニエラ・グスマン氏となるが、偶然日本人であるシスター小林がボリビアに派遣されたことにより、シスターが資金運用について報告責任を担うことができる。
ご支援をいただけたら、大変ありがたい。

 

決定:ヴィセンテ・カニャス・センターの2018年度活動資金 
※シスター小林は聖マリア修道女会から1年限定のミッションでボリビアに派遣されている。


申請 ハイチ シスター小井手

ハイチの診療所援助

 

貧しい地域民を助けるために建てられた診療所が資金不足のため、8年間十分に機能できていなかった。今年5月から活動をはじめ、邦人シスターが2人関わり、内1人は看護スタッフ。薬はドイツの援助を受けて購入できたが、診療に必要な最低の機材もそろっていない。特に胎児と母体保護のための機材購入の支援をお願いしたい。

 

決定:リゾン町ノートルダム・ドュ・サクレクール診療所の機器購入支援
 a) 小型のエコグラフィー
 b) 印刷機(エコグラフィー専用)
 c) パノソレール設備 (太陽光発電)  

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