東ティモールは2002年に独立し、現在建国に励む東南アジアの若い国である。
約5世紀半に及んだ植民地支配など外国の支配化にあったため、教育を受けた市民が少なく、国造りは難航している。そのため、現在でもアジア最貧困国、世界の20の貧困国の一つである。
とりわけ不幸な環境にある5歳未満の子供の45%を占める生育不良児の栄養状態を改善することがこのプロジェクトの目的である。
*シスター中村葉子は聖心侍女修道会 東ティモール修道院院長
2006年危機で破壊された学校校舎を買い取り修復して栄養失調児の家とする。
(1)男女それぞれ6名ずつ入れる部屋 各1 × 2
(2)診察室
(3)医療関連の女子学生のための寮
(4)医療関連のNGOのための部屋 × 2
(5)海外ボランティアの居室と子供たちの学習室
(6)シスター2名の居室 (プロジェクト全体の責任を持つ)
上記の部屋を作る工事を行い、全国のクリニックなどから送られてくる中度の栄養失調児を2週間程度滞在させ、栄養改善のための食事の供給、介護者には退所後必要な栄養価の高い食事の調理法などを指導する。子供たちの介護には公的機関が無料で派遣してくれる医師、看護師があたるほか、同建物内に住む医療関連の学生たち、海外ボランティアも協力する。
入居児のみならず、定期的に「栄養セミナー」を開催することにより、広く母親たちに栄養教育を施す。
活動運営費はNGOに賃貸する部屋の使用料・寮生からの寮費で賄う。その他食費、医薬品には公的機関や国際NGOに順次資金援助申請をする。
プロジェクト全体を同建物内に居住する2名のシスターが責任を持つ。
申請
(1) 運営費一年分(初年度分)
(2) 設備費 (家具類、業者予算)
(3) その他設備費 (電気器具等)
決定:上記の申請を二度に分けての支援
2017年3月の例会で申請され教室の環境整備を支援したモンテッソーリ教育の幼稚園は無事に開園し、子供たちにも4か月で成長がみられる。
しかしながら、この教会の幼稚園の先生の給料が、公立の幼稚園の給料に比べ6割から8割なので、せっかく養成をしても長続きしない。
教育体系の確立、また先生たちの教育に対する意識を深めるためにも給料の補てんを支援していただきたい。
決定: 2018年分7名分の給料補てんの支援
(先生リーダー1、サブ1、先生4、用務員)