援助先からの手紙

2020年6月 ボリビア シスター川下からのお便り

世界規模で、新型コロナウイルス感染症が広がり、多大な被害を被る中、隣国のブラジルをはじめ、南米、ボリビアでも、新型コロナウイルス感染症は、広がり続け、ますます不安な日々を過ごしています。日本では、新型コロナウイルス感染教への対策が功を奏し、ワクチンも完成まぢかとニュースで聞いていますが、前のような普通の生活に戻るには時間がかかるのではないでしょうか?

私たちシスターズは、どうにか元気に暮らしておりますが、閉じこもり状態です。オガールファティマでは、この緊急事態で、毎日右往左往6ですが、お陰様で子供たちも元気です。ただ、外部から職員が72時間交代で通ってくるので、新型コロナウイルスの脅威にさらされています。職員の出勤時の消毒、手洗いの励行やマスク着用の徹底など注意してきましたが、2名の職員が、感染の疑いがあり検査中で、予防のため、ビタミンD剤や栄養剤などを追加で飲み始め

ました。学校教育も、全国で休校が続いており、政府の教育指針がはっきりしない中、オンライン授業やソーシャルネットワークサービスを使って連絡を取りながら、手探りで、授業を行っており、インターネット環境も悪く、様々な問題が起きています。

ボリビア国では、3月24日より公布された全国での緊急事態宣言は、週単位で延長され、ようやく6月1日、解除されました。しかし国家緊急事態は維持され、各地方自治体がCOVID-19対策を実施する段階になりましたが、私たちが住んでいるサンタクルス市は、6月14日まで終日外出禁止令(自宅隔離措置)が継続され、いまだに閉じこもり状態で、何とも不自由な生活です。週に一度だけ、生活必需品の買い物のための外出が許されています。 病気になっても、感染が恐ろしくて、外出できません。政府から各児童と家庭に約60ドルの支給が一回あっただけで、小さな会社は、倒産し、給料の支払いも滞っています。経済がますます低迷して飢えて死ぬか?食べていくために感染症で死ぬか?くらいの選択を迫られ、どうしょうもない状態で、貧しい人たちが犠牲になっています。先の見えない状態ですが、日々、新型コロナウイルス感染症の良き解決と対策を祈り続けています。

皆様の上に神様の力強い導きと保護がありますように  (6月6日)

 

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