援助先からの手紙

2014年6月 ボリビアからのお便り

ボリビアのオガールファティマのシスター立石からお便りが届きました。

日本は、梅雨に突入したころでしょうか?
紫陽花、菖蒲、薔薇などの花々や柔らかな新緑が、雨に濡れて、輝いている様は、さぞ美しいことでしょう。

ところで、ボリビア国の5月は、本来なら、一年中で一番過ごしやすい時期なのですが、今年の冬は、例年と異なり雨が続いて各地で被害が多発し、寒い冬になりそうです。ボリビアの国内の情勢は落ち着いており、オガールファティマでも、毎日大小さまざまな問題が起こりますが、平穏な日々を送っておりま す。

さて、JOMASの皆様には、毎年ミルク支援をしていただき、オガールファティマ乳幼児施設、イエスのカリタ ス修道女会より心からの感謝を申しあげます。

 

ところでこの度、神様のみ旨と修道会の事情により、私・シスターベネディクタ立石が、今年度より修道院院長とオガールファティマの施設長を兼任することになりました。事業の運営などのいろいろな引継ぎ、行事や日々の所用にて、めまぐるしく月日が過ぎていきます。

それでは、簡単ですが、オガールの近況をお知らせ致します。

オガールファティマ乳児院は約70名の乳幼児が元気に過ごしています。テレジア子供部屋では、0~9ヶ月までの8名の赤ちゃんをお世話しています。この部屋の赤ちゃんたちは、一番かわいく、そしてかよわく、気がかりです。今年は雨が多く、一日のうちに気候が変わりやすいので、風邪を引きやすく、喘息発作や気管支炎・肺炎を起こして、緊急外来受診や入院するケースが増えています。1~2歳児は、はいはいやよちよち歩きで活発に動き回り、なんにでも興味を示しま すが、甘えん坊で、保育士やシスターたちを後追いする姿は愛くるしいものです。今年、水疱瘡が院内流行し、炊事場の職員にも感染して、3~5歳児のやん ちゃ盛りの子供たちは、高熱と水疱で苦しみました。幸いにも重傷者は出ず、今は下火になり、24名の子供たちが、幼稚園に元気に通園しています。

聖母月である5月は、母の日とオガールファティマ乳児院の保護者であるファティマの聖母のお祝いが行われました。聖母マリアの取次ぎとご保護を願って、5月 25日に洗礼式が行われました。今年は、ボリビア・オキナワコロニアで、シスターたちと約50年以上宣教活動に従事されてきたメリノール会のミゲル神父様 の司式で、4名の子供が洗礼のお恵みを受けました。当日は、近隣のシスターたちも顔を出してくださり、オガールファティマの協力者たちが、代父母を引き受けて、家族ぐるみで参加してくださいました。洗礼のミサ後は子供、職員、代父母を交えて、ささやかな茶話会を開き、おいしいケーキとおやつをいただき、喜びを分かち合いながら、神様に感謝を捧げました。

純真でかわいい天使のような子どもたちと過ごす日々は、泣き笑いのハプニングと苦労の連続ですが、私たちにより大きな喜びと慰めを与えてくれます。乳児院のモットーである、「憐れみ深き人は幸いである」「このもっとも小さなものにしたことは、私にしたのである」主イエスのみ言葉を心に刻み、父なる神と多くの方々の支えに感謝しながら、尊い小さな命に奉仕してまいりたいと思っております。特に、子供たちの健やかな成長の要であり、必要不可欠なJOMASからの寛大なミルク支援は、ミルクを飲んで、スヤスヤと眠る赤ちゃんたちの満足した顔、子供たちの笑顔と元気にやんちゃをする姿を見るたびに、本当にありがたいことだと実感しております。

最後に、皆様の上に豊かな祝福が注がれ、ご健康のうちにご活躍されますよう心よりお祈り申し上げます。どうぞこれからもオガールファティマの子供たちを見守り、ご協力くださいますようお願い申し上げます。

 

オガールファティマ乳幼児施設
イエスのカリタス修道女会 
責任者 シスターベネディクタ立石

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