援助先からの手紙

2015年9月 ボリビアからのお便り1

ボリビア、オガールファティマのシスター井手からのお便りです。
シスター方が引き受けて下さっております、二つの障害児施設へシスター立石と共に視察に行ってくださり、ご報告をご送付くださいました。

このページは、1つめのご報告です。

障害児施設 サン・ホセ 訪問


8月26日に、サン・ホセへシスター立石と共に訪問いたしました。私は初めて訪問させて頂いたので、皆様が既にご存じの事も記載させて頂くかと思いますが、写真と共に再確認して頂けたらと思います。


この施設は、市内のサンタクルスから少し離れており、国道から入る施設までの道があるのですが、まだアスファルトに補整されておらず、でこぼこの埃道でし た。今は雨期ではないので、職員の通勤、子供たちの通学など、そこまで影響ないようですが、雨の日は車が通るのも大変なほど、道が荒れてしまうとの事でした。市内から離れている為、毎日市内まで職員の為の送迎も行っているようです。


この施設も同様に、国からの援助(食費のみの基本援助の み)を受けていない為、職員の給与支払いに苦戦していました。その為、普段は7時間勤務で午前午後、職員が入れ替わり出入りして職務に就いているようですが、土日は公共のバスが少ない為12時間体制で、勤務しているようです。


施設の中に入ると、お庭など綺麗に整備されており、ユーモアに富んだ花壇、お花などをみる事が出来ました。

私達が車を止めた所に一人の男の子が部屋に入らず立っていました。職員の話によると、1週間前に入所したばかりで、まだ園での生活になじみきれず、いつも 外にいる事が多いとの事でした。食堂兼、テラピアの部屋(テーブルが唯一ある場所)には、机で宿題をしている子、手作業をしている子ども達、炊事を手伝っ ている女の子たちがおり、落ち着いた雰囲気の中過ごしているようでした。


次の部屋に案内されると、そこには5名ほどの子供たちが、職員と共に勉強をしており、そのうちの3名ほどは、私達の施設、オガール・ファティマの出身で、 運転手として同行した私たちの職員は彼らの事を知っており、子供達も恥ずかしそうに、また懐かしそうに挨拶を交わしていました。サン・ホセの職員の話によると、大きい子供達は以前の様に喜んで写真に写りたがらない、恥ずかしがるとの話をしてくれました。


その後、いろんな年齢層、主に車椅子で生活している子供たちのいる場所へ案内してもらいました。そこには重度心身障害と思われる子供たちが、寝たきりのまま風をあびて過ごしていました。そこではスペインからのボランティアの方が、対応していらっしゃいました。


また、今建設中でもある、教育施設、テラピアの部屋へ案内してくだいました。小さい女の子が職員に支えられながらストレッチをしたり、大きいボールに乗っ たりしていましたが、その子は、別の施設から通園している様で、以前は体に力が入らず、一人座りや、首が据わらない状態だったのですが、テラピアを受ける うちに、首を上げて正面をみたり、肘で自分の体を支えたり出来るようになったとの事でした。


最後に施設長である、ホセ・アリリオさんとお話をしたのですが、国の援助がないゆえに職員の雇用などに事欠いている事など分かち合い、私達も質問などしな がら、有意義な一時を過ごす事が出来ました。障害者の子供たちの施設と言う事もあって、私達にないご苦労もありますが、ホセさんをはじめ、職員の方々の善意によって、子供たちの可能性を引き出しながら過ごしている様に見えました。