援助先からの手紙

2017年5月 フィリピン

フィリピンでご活動のシスター景山がご報告にいらして下さいました。

JOMASでは2002年4月から、フィリピン・バゴロド市内のストリートチルドレンやsquatter(不法定住者)の子供たちに教育を受けさせるプロジェクトに奨学金を送っています。今回シスター景山は、このプロジェクトで奨学金が実を結んでいることをご報告下さいました

貧しい家庭の子供はしばしば、JOMASの支援で受け取ったノートや消しゴムといった学用品を、弟妹と分けて使います。そうしなければならないほど、勉強に必要なものが家にありません。

環境によっては、社会に出る前に身につけておきたい知識や礼儀作法を教われない子供も多くいます。例えば、集合時間に遅れること。大人が平気で遅刻するから、子供も遅刻します。

JOMASの奨学金を受けた子供たちは、このような社会通念についても学び、成長していきます。優秀な成績で学業を修め卒業する子供も多くいるとのこと。また、日本語クラスで学んだ子供たちが、日本語のスキルを評価されて正規またはパートの職を得ているそうで、大変喜ばしいことです。

就職した子供たちは、安定して家族に仕送りしたり、若い親戚を学校に行かせたりといったことができるようになります。そのため、教育を受ける本人だけでなく、その家族・親戚も貧困から脱する力を得られるようになり、良い循環が生まれているということでした。

学校の必需品(靴、バッグ、制服、雑貨)の配布。
両親と一緒でないと受け取れません。

奨学生向けプログラムで、「人間の性への理解とそれに関わる現代の諸問題」を学びます。


奨学生の両親には「結婚と家庭をより豊かに」をテーマにしたセミナーもあります。

JOMAS Family Day、家族と集うクリスマス。

 

JOMASの奨学生として大学を卒業し、社会に出た青年たちが手伝っています。

 

日本語スペシャルクラスの生徒たちによる日本語の劇が上演され、両親は子供の成長に感激していました。

奈良からボランティアで教えにきてくださるお習字の先生と。


今年のクラスでは無地の厚地のバッグに、それぞれが好きな言葉を書けるようご指導くださいました。

日本語ベーシッククラス&日本語上級クラス、計42名の終了証書授与式。


証書は日本語です。

卒業式。


小学校を5名が、高校を10名が卒業しました。

今年3月に大学を卒業できたJOMASの奨学生たちです。

 

感謝と共に、皆素敵に微笑んでいます。
私も嬉しさと皆さまへの感謝でいっぱいでした。

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