援助先からの手紙

2014年10月 シエラレオネからのお便り

シエラレオネのシスター吉田からお便りが届きました。

こちらは、世界にシエラレオネの名を広めたエボラの感染、相変わらず拡大しています。

 

ルンサは、最近になってHOT SPOTになってきました。

一昨日の木曜日から町は閉鎖措置に入りました。閉鎖措置にされたからと言って人々が憔悴しているかと言うとそうではなく、ほぼ普段と変わらない生活を続けていますが、物流の流れが遅くなってきますので、ものの値上がりが心配です。しかし、今のところは大丈夫です。

さらに、情報が沢山あるのですが、どれが本当でどれがうわさなのかはっきりしません。

 

誰かが亡くなると、すぐに「エボラ!」
実際に、すべての死者は感染症センターに報告し、センターの検視を受け、エボラでないかどうか調べて頂かないと埋葬も出来ません。もちろんエボラならば、遺体に触れないことが最重要ですので、遺族は遠くからお別れだけしてセンターが遺体を引き取り、家族なしで埋葬します。アフリカ特有の家族愛から、亡くなった方は、家族が遺体を洗い清め埋葬するのが習慣ですので、何も出来ず、しかも誰かの手で埋葬されることは、人々にとってとてもつらいことです。この様な理由で、なかなかエボラと認めません。ですから、エボラの症状が出ると家の中に隠して家族で面倒を見ているうちに、二次感染で家族全員が感染してしまうケースが多いです。さらには、医療センターではなく、ネイティブドクター、祈祷師の所に連れて行くなど、なかなか問題解決に至るのは簡単ではないようです。

 

もう一つは、外出禁止地域、閉鎖地域の食糧不足です。
昨日も隣の町のポートロコからSOSが来ました。23名こどもが収容されている孤児院の 寮母さんが感染し、寮母さんはセンターに収容され、残された子供たちは閉鎖措置で、 誰も食料を調達する人がいませんでした。
たまたま訪れたそこの教会の神父様が子供たちがもう数日間食べ物がないのを発見し、わたしたちに支援要請のSOSを送ってきたのです。
とりあえずお米50㎏2袋と油やら調味料、砂糖など届けましたが、これからも問題解決まで長期的な支援が必要です。

 

もう一つの地域は、エボラ発症のちKailahun地区の村への支援。
こちらは6月から閉鎖ですので より深刻です。
第一次支援として、OLG学園の給食支援から米50袋を送りました。この地域には、私たちの修練院があり、シスター達もいますので、支援は確実に人々に届きます。
来週からは、OLG学園、Maria Inesu学園の、援助を必要としている生徒たちに、25㎏のおコメ支援を始めます。

 

今のところ、7月、8月分の給食支援の費用で何とかやっていますが、これからは皆さんに支援をお願いしなければなりません。
よろしくお願いいたします。

Sr.吉田 Lunsar

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