援助先からの手紙

2015年5月 フィリピンからのお便り

フィリピン、アシジの聖フランシス・デフセンターの写真、またフランシスコ会の修道会が出されているニュースレターの抜粋記事が届けられました。

去年の海外宣教ニュースより

海外宣教委員会は2014年7月14日から7月20日まで、フィリピンで聾者のための奉仕をしている兄弟 佐藤宝倉と奨学金プロジェクトの支援先であるフランシスカン・デフセンター(サマール島カルバイヨグ市)を訪問しました。

兄弟佐藤宝倉(以下兄弟佐藤)が奉仕しているフランシスカン・デフセンター(聾者のための教育センター以下センター)は、メトロマニラのケソン・シティにある聾者の教育者養成と事務局のためのセンターとサマール島カルバイヨグにある教育のためセンターがあります。今回は、カルバイヨグ市センターを訪問しました。このカルバイヨグのセンターは、就学する学生のための寮として、地域の手話教育の普及の場として活動しています。

奨学金プロジェクトの支援先のデフセンターは、毎年訪問するたびに設備やプログラムの内容もが整備されている印象を受けます。これは、センターのスタッフの努力と多くの人の支援者の賜物といえます。また、この設備やプログラムの充実はセンターに寄宿し学ぶ子供たちや、生徒や奨学金を受給しカルバイヨグ市内のクライストキング・カレッジ(以下CKC)の付属小学校、高校に通う生徒の学習の効率化や学力向上につながっています。

手話の取得をして、学校で勉強するためには、反復練習や授業の予習復習が不可欠です。 通学のためバスを乗り継いで1時間半以上かけて通学してきた生徒は不便がありましたが、全寮制にして施設内授業ができるようになってからの3年間は奨学金受給者の落第がありません。そのため、今年も全員進級、進学しています。

しかし、いつも課題として残るのは、センターのスタッフの長期的確保と卒業生の雇用問題です。フィリピンは日本に較べて失業率が高く、一般の大学卒業者も就ける仕事がないため、ハンデキャッツプを持つ人の雇用も少ないのが現状です。また、就業する仕事も聾学校教員、マッサージ師、ファーストフード店のスタッフなど選択肢が少ない中で、生徒達の未来を開拓するために、コンピューター操作のスキルを高めるなどの教育プログラムの中身を充実する努力も続けています。

センターは、以前に比べ、公立の小学校の聾者のクラスから、CKCのハイスクール(高校)に進学する生徒が年々増加していることから、設備の充実や教員養成も課題です。今回も、センター関係者の集会の中で日本からの支援の継続や協力が改めて述べられました。このようにCKCハイスクールへの進学希望が増加していることやセンターの教員養成についての要望がでていることは、地域でセンターが果たす役割が評価されてきていることを示すものでもあります。そのため、今後も支援プロジェクトの継続と協力の呼びかけを紙面を通じて行いたいと感じました。