援助先からの手紙

2013年

フィリピンからの手紙
SMSF 家族の最年少のメンバーのマグダレナ・ニコラス

フィリピンから新年のご挨拶を申し上げます。今年のクリスマスのご挨拶は聖書の中の3人の博士が馬小屋のイエスを訪問したというお話のカトリック教会の暦でいう御公現の祝日にお送りすることになりました。今回のクリスマスカードの“遅れた”理由の1つは、2012年12月29日にSMSFでは特別なとてもうれしい出来事があったからです。29日にはSMSFの全ての子どもにとって愛する先生であるリゼット先生が待ちに待った結婚式を挙げ、その披露宴をSMSFの園庭で行ったのです。彼女の結婚式を皆でお祝いできたのは本当に素晴らしいことでした。日本やドイツなどからも友人やかつてのボランティアの人たちが喜びを分かち合うために式に参列してくれました。海外からの沢山の友人たちがわざわざ結婚式のためにフィリピンまで来てくれたということを通して、彼女が今までどれだけの愛情、思いやり、友情をそれらの人々と分かち合ってくれたかということがわかります。海外からの友人たちが、リゼット先生には秘密で披露宴での出し物のために子供たちに歌やダンスを教えたり、ブライダル・ブーケを作るなどのプレゼントをしてくれました。それは、リゼット先生をはじめ、式の参列者たち皆を幸せにし、そしてお互いに光や生命を与え合うものとなりました。私はSMSFで、またSMSFを通して出来た人々の関わりの中でいつも生命の尊さや人が自分の使命を他の人のために生きているということを感じています。

 

私たちが生きていく中では闇と光、悲しみと喜びを体験するときがあります。SMSFでも 2012年にはその両方を体験しました。マーシー先生の突然の退職は私たちにショックを与えると同時に、新たにカルメーラ先生が専任で、またシスターベスと2人の聖心会への志願者がSMSFでパートタイムで働く機会を作ってくれました。1年間ボランティアとして働いてくれたドイツ人ボランティアのダニエラは8月に帰国し、代わりにジュリアが1年間の予定でやってきました。2012年は2月から3月にかけて、また7月中旬から12月まではほとんどいつも日本から学校の先生や大学生を中心として若者の短期のボランティアが恵まれない子供たちのた めのプログラムの手伝いに来てくれました。聖心の家の子供たち、また小学生補習プログラムの約100名の子供たちはそうしたボランティアからの愛情や興味深い授業やワークショップなどを心から楽しみ、沢山のことを学びました。また、最初のドイツ人ボランティアだったハナが5年ぶりに3週間SMSFを訪問してくれたのは大きな喜びでした。日本からも何人かのかつてのボランティアの人たちが数年ぶりにSMSFを訪ねてくれ、子供や女性プロジェクトの手伝いを沢山してくれました。SMSFの全てのクリスマス会が終わった後、リゼット先生の結婚式の準備を始めようとしていた矢先、彼女の父親が脳血栓で倒れたとの連絡を受けました。そんな状況の中で10年以上も待ち続けていた結婚式を予定通りにするかどうかという決断はとても難しいものでしたが、長 い間準備してきた結婚式は予定通り行われることになりました。お祝いは本当に心のこもったものとなり、それぞれの人が、それぞれにできる形での贈り物(式への参列、子供の指導、ブーケづくりなど)をしてくださり、 それらはリゼット先生に、またSMSFのコミュニティに光と生命を与えてくれました。彼女の父親は結婚式には参列できなかったものの、当日は病院から彼女を祝福し、2日後に神様のもとに帰られました。

 

昨年1年間、SMSF は暗闇の中に光を、死の中に生命を体験してきました。三人の東方の学者が星によって救い主に導かれたように、善意を持った人々が大きな力によってSMSFに導かれ、一人一人がSMSFの子供たち、中高・大学生、そして女性たちにそれぞれの分かち合えるものを分かち合ってくださいました。そして、 皆が豊かにされ、癒され、光と生命を受けました。いつもSMSFを心にかけ、様々な形で支えてくださっている皆様に心からお礼を申し上げます。新しい年にも人々がお互いを思いやることによって、世界に真の平和が訪れますようにお祈りしております。

 

感謝のうちに
聖マグダレナ・ソフィア基金

代表 有田由佳

援助先からの手紙
12 月のモンタルバン...