援助先からの手紙

2013年 シスター下崎からのお便り

2013年12月、南スーダンのシスター下崎優子からお手紙が届きました。
お手紙の後には、南スーダンの写真も掲載しています。シスター下崎によるコメント付きです。ぜひご覧ください。

皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。

南スーダンよりクリスマスと新年のお慶びをお伝えいたします。

今年3月私が帰国しました折、皆様へ私どもの修道会の南スーダンのカリタス診療所の支援をお願いし、寛大に受け入れてくださり寄付をいただきました。

5月に南スーダンへ再び戻り、診療所の責任者であるシスターへこの寄付を手渡し、彼女はこの寄付で薬を購入することができました。9月まで仮の場所での診察でしたが、10月から現在の場所で診療所を始めました。

5月から11月までは雨季になりマラリアの蚊が大発生するので、村の人たちの病気は90%がほぼマラリアです。しかもそれが強いタイプのマラリアなので、薬を飲んでも、またその蚊に刺されるとマラリアになり、今年も多くの人が亡くなりました。

ここにいる宣教者の神父様、シスターたちもみんなマラリアにかかります。それも1度ではなく何度も。

南スーダンのマラリアは他のアフリカの国のマラリアよりも強いらしく、いくつかのレベルの薬があるそうです。外国人である宣教者たちは、普通のマラリアの薬は効かないので、強いものを処方しなければなりません。この時期はほとんどの人がマラリアにかかるので、ジュバの町にある薬局、診療所のマラリアの薬もすぐに底をついて購入できない状態です。私たちの診療所でもこの雨季の時期だけで何度も薬の会社に問い合わせ、購入しました。

マラリアの薬だけで約1.5ドル。しかしこれに併用し、他の薬も出します。それに診察料、検査料などもあり、患者一人あたり40~50ドルかかります。しかし私たちは彼らの現状を見て、2.5ドルだけ受け取っています。

無料にできないのは、2年間はドイツ政府の支援が受けられますが、そのあとは自分たちですべてを経営しなければならなくなること。この国はいつまたどうなるか分からないこと。外国人が追い出されてしまう可能性が高いこと。今政治、経済ということを国がつくっているところで、自然の生活をしていた彼らにどうマネジメントするのか教育していくことが重要であること。などの理由があるためです。

それで、今は寄付によって資金を集め経営していかなければ難しい状況ですので、本当に、今回の皆様の支援が大きな助けになっています。本当に心より感謝いたします。

今年6月に曽野綾子さんご一行が、南スーダン取材のために私たちの修道院に宿泊し、私たちの現状を見ていただいたことも、私たちにとってとても喜ばしいことでした。

実は、私はお恥ずかしい話、JOMASが私たちの修道会の南米の国々を支援して下さっていることは知っていたのですが、曽野綾子さん個人の支援だと思っていました。それで、JOMASについて実は私は知らなかったのです。

たまたま、曽野綾子さんから南スーダンを訪問したい、その折宿泊させていただけないかという連絡を総本部から受け、たまたま私の予定外の帰国が急に決まって3月に日本に戻ったとき、曽野綾子さんご一行の入国その他のために曽野綾子さんのご自宅を何度か訪問し、その時JOMASに支援をお願いしてはどうですか?とJOMASについて教えていただき、申請させていただきました。神様は、本当に優しい方です。

私は宣教地へ行くのが初めてだったので、日本へ帰国した時、さてどうやって寄付を集めればいいのかと思い悩んでいたところ、神様がちゃんと準備して下さっていました。その一つが皆様でした。

私たちは何の恩返しもできませんが、皆様のためにお祈りをさせていただいています。支援して下さる皆様のために、私たちの共同体は毎月1度、ミサをささげています。

よきクリスマスと、新年をお迎えくださいませ。

感謝のうちに。


イエスのカリタス修道会 南スーダン共同体一同 代表 シスター下崎優子

病院のスタッフと共に

先生の診察室

青い服を着ている人が女医(南スーダン人)

青い服の人が看護婦さん

注射しています

 

シスターテレジーナが地元の看護婦さんと薬を調合

窓口に患者さんが来て、薬を渡しています

シスターレデンプタ(韓国人)、看護婦です。
ここは受付で、患者の名前を確認。体重、体温をはかります。

受付に必要なアラビア語をシスターは練習し、今はアラビア語で患者さんとコミュニケーションをとっています。

日本の自衛隊がボランティアに来て下さり、お店から届いた薬を部屋に入れてもらっているところ